脱腸 放置 自然治癒 原因

脱腸は放置しても自然治癒する?

 脱腸は放置してても自然治癒するのでしょうか。

 

 脱腸は、正式名称では「鼠径ヘルニア」と言います。
 ただ、昔から脱腸という呼び方が一般的になっているようで、この通称の方がよく知られています。

 

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 鼠径部とは足の付根の部分で、そこから中の腹膜や腸がはみ出てくるのが鼠径ヘルニアです。
 脱腸と聞くと、小さな子供がなりやすいというイメージがありますが、成人、それも中高年以降に多く見られる病気です。

 

 では、この脱腸は、そのまま放置していても自然に治ることはあるのでしょうか。
 ここでは、脱腸に自然治癒についてお話ししていきます。

 

 結論から言うと、脱腸は自然治癒することはありません。
 それは、この病気をイメージしてもらえばわかりやすいのですが、中の腸の一部が外部にはみ出てしまっている状態です。

 

 はみ出てしまったものをそのままにしていても、元に戻ることがないのは子供でも分かる理屈でしょう。

 

 物理の世界に「エントロピーの法則」というのがあります。
 これは、自然状態では物事は拡散する方向に進み、その逆にはならないというものです。
 水とお湯を混ぜ合わせるとぬるま湯になりますが、ぬるま湯を放置していても水とお湯に別れることはないのです。

 

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 このように一旦はみ出た腸は、エントロピーが増大する方向にあるわけです。
 これは放置していても元の鞘に治まることはないのです。

 

 そのまま放置しておくと、はみ出た腸の血流が阻害されて組織が壊死してしまう恐れもあります。
 これは、カントンという状態で直ぐに処置をしなければいけません。

 

 通常、鼠径ヘルニアの治療は、外科的手術が行われるようになります。
 以前では、破れた筋肉を縫い合わせる方法が行われていましたが、これでは再発の恐れが多いと言われています。
 およそ10%程度の確率で鼠径ヘルニアが再発するとされています。

 

 それに対して、最近ではメッシュ状の補強材を使用した手術が主流になってきており、その再発率も1%以下と少なくなっています。
 ただ、それでも、再発の可能性はゼロではなく、術後には充分な注意が必要になります。

 

 また、症状によっては日帰りの手術も可能な場合もあります。
 いずれにしても脱腸かなと思ったら、早めに病院で診てもらうようにしましょう。

 

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